巷には「資格試験はムダだ」なんて言われることもありますが、実際のところどうなのでしょうか。
一概に「資格試験 =ムダ」とも言えないんじゃないかと思います。
資格試験を受けて合格した上で「実際は、あんま身にならなかったなー」と思ったときにはじめて思えばいいことです。
資格試験 = 無意味ではない理由についてまとめます。
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資格試験の勉強を通して、はじめて勉強する
社会人の平均勉強時間は、1日6分なんて言われています。
1週間で42分。1か月でも160分、3時間ありません。
なぜこれほどまでに、勉強しない状態になっているかと言えば、勉強をするきっかけがないからでしょう。
中高大と、学生の頃はいま働いている時間を勉強に当てなくてはならない状態でしたが、そうは言っても勉強が身になったのは、定期試験があったからです。
普段どんなに授業をサボろうとも、定期試験の直前には勉強をします。
赤点をとったら、再試験ですし、なんだかんだ試験というイベントがあることで、意味のなさそうな暗記でも「点取り合戦」の感覚で取り組みやすくなっています。
大卒なら、そういう生活を中高大 (簡易的なテストでいえば小学校も) と過ごしてきていますから、試験 = 勉強という方程式はでき上っています。
つまり、試験のために勉強するというのが、一番やりやすいカラダになっているんです。
体系的に学ばないと、身に付かない
どんな資格試験も一定レベルで、体系的な知識を問うレベルに設定されているので、それなりにしっかりと学ぶ必要があります。
そのため、その分野の勉強を一通りさらっていくには、資格本は適切なんです。
そもそも、資格試験のようにまとめられていないと、どこからどこまでを勉強すればいいのかすら分からないことってないですか。
その辺りの範囲も自分で設定して「これはいる、これはいらない」という取捨選択ができる人ならいいですが、そうそう整理できるわけではないので、ひとまず資格本を一冊買って、そこの範囲を網羅的に吸収するのがいいのではないでしょうか。
仕事で実務をつむか、座学で勉強するか
勉強したい内容が、実務を通して学べればいいですが、そうではないケースが多いでしょう。
実務で学べないとすると、休日を使って実務と同じような精度でアウトプットありきで経験をつむか、書籍を使ってインプット中心で学んでいくしかあります。
正直、前者のような勉強ができる人は多くはありませんし、ごくごく少数です。
平日40時間はたらいた上で残業して、貴重な休日を勉強のために使える社会人は少ないんです。気持ちも分かります。
なんだかんだ箔がつく
「資格は資格、実務は実務」と言われるものの、実力がどうかは置いといて、資格をもっている人間の方が有能だと思われやすいのは事実です。
正直、各人の実力をはかる明確な指標は資格の有無くらいしかないので、その点で非常に便利なんです。
実務における知識はAさんの方が優れていても、資格武装しているBさんの方が配属や昇進で評価されることはままあります。(社内評価の最終決定者は、直上の上司ではなくて、さらにもう何個か上の上司 (マネージャ)なので、こういうことが起きます。正直、彼らは下っ端1人1人の仕事への取組みを見ている暇はないので、リーダーからの進言と目に見える成果 (営業なら、売上が一目瞭然なのでわかりやすいですね) をガッチャンコして、評価を決定します。
また、福利厚生が充実している会社ほど、資格手当があるのでそこは一社員として活用していきたいところ。
資格手当:
① 取得時にお祝い金が支給されるパターン:2万、3万でも侮ることなかれ。3万 = 月の基本給がその年限定ではあるが、3000円上がるようなもの。(日本の平均昇給額は、大企業で6000円/年、中小で4000円/月だ、3000円はデカい)
② 取得すれば半永久的に手当が支給され続けるパターン:最高
③ 試験料が免除されるパターン:国家資格は5000円前後で安いものの、民間資格は試験料自体が高いのでありがたい
目的もなく勉強するのもそれはそれでいい
「資格試験の目的はなんだ」と問われようと、目的なんてなくてもいいんです。
そもそも、社会人で休みの時間使って勉強していること自体が、偉いので。
「手段と目的。手段を目的にするな!」なんてことを言う人もいますが、「目的が分からないなら、手段を目的にする時があってもいいでしょう」
社内評価におぼれるな!
「仕事は仕事、プライベートはプライベート」で公私を完全に分けてしまうと、ぬるま湯な会社の場合、知識がアップデートされずに、年を取っていくだけの人になってしまいます。
(技術力を必要とされる会社なら、嫌でも勉強しないといけない環境になるが、ぬるま湯の会社だとそれがない。今ある知識で何不自由なく働けるので、ラクだけど会社の外で市場価値は上がらない。←転職時にようやく気付く)
ほんとは、常時転職活動をしているくらいの方がいいんです。
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