高校受験では、県内トップの公立校に合格し、大学受験を勝ち抜き、上智大学の法学部に入学したので、暗記には自信があります。
(受験勉強の明暗をわけるのは、勉強時間 × 効率です。勉強時間については、自分で確保するしかないので、この記事は “効率” に関する記事です。)
本記事では、効率のよい暗記の方法についてまとめます。
記憶の忘却曲線
まず、暗記をする上で知っておかなくてはいけないのが「記憶の忘却曲線」です。
記憶の忘却曲線とは、人がモノを覚えた瞬間から、時間が経つにつれて二次関数ように忘却するという曲線です。
この曲線から何が分かるかと言うと、時間が経つにつれて、急激に忘れる量が増えるということ。つまり、暗記をしてから次の復習まで時間を空けてはいけないということです。(反復 is ベスト大事)
なぜ、反復継続が大事なのか?
一つには、記憶の忘却曲線の忘却が来る前に、再度記憶できること。もう一つは、長期記憶の足がかりになるということです。
■ 長期記憶と短期記憶
記憶の忘却曲線で議論になっているのは、短期記憶。短期記憶は放っておくと、次第に忘れる。しかし、反復継続することで、忘れづらい長期記憶になる。
ひとたび、長期記憶入りすることができれば、簡単に忘れなくなるので本当の意味で身になった知識といえる。(←この “身になった知識” を増やしていきたいね)
記憶の手助け【必要性と悔しさ】
反復継続することによって、科学的に記憶の忘却が避けられることがわかっているが、それとは別に “なぜ人は記憶するのか” という前提に立ち返って考えてみましょう。
なぜ覚えるかといえば “必要だと考えているから” です。
「〇〇に使うために覚える」「△△のために必要だから覚える」
人間、必要性に駆られないと覚えないので、なぜそれを覚えたいかをイメージしながら暗記作業に取りかかるのがいいかもしれませんね。
(例) 英語の翻訳業をするため(そういう会社に入社するため)に、資格としてTOEIC800を取得していることがマストなので、そこに向けて語彙を補強する
※ シンプルに「この単語を覚えたい」という積み重ねで暗記するでもダメではないが、明確な目標 (TOEIC800) を掲げた方がそれに向けた必要性を意識しやすい。TOEIC800においても、漠然と「TOEICのスコアアップがしたい」より「入社のボーダーラインだから」「資格手当が付与されるから」等、具体的な目的があるとよい。
■暗記にベストな時間帯とは?
一般的に、就寝前が暗記のゴールデンタイムと言われています。
人間の脳は、眠っている間にその日あったことを整理して、記憶として定着されるので、寝る前に暗記科目を勉強することで記憶に定着されやすくなります。
また、朝起きてすぐのタイミングを勉強に当てることで、確実に勉強時間を確保することができます。(仕事後など後回しにすると、脳が疲れて「いまはやりたくない」と考えてしまいがち)
暗記のテクニック【歩く、カラダを動かす】
座って黙々と暗記作業に励むよりも、歩いたり、何かしらの方法でカラダを動かすと記憶の定着に効くとされています。(脳が活性化されるから)
また、テキストを音読する等、声に出す = 五感を刺激することで、より効果的です。(五感 =視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)
※ テキストを読むだけだと視覚オンリーなのに対し、音読することで視覚+聴覚を刺激できる。
■ 暗記BGM
暗記中にBGMをかけることで記憶が定着しやすくなるということはない (むしろ、ノイズが入っているようなものだ)が、好きな音楽をかけることでやる気がアップするので、勉強時間の確保が容易になる。
暗記は、勉強時間 × 効率が結果につながるので、勉強時間を確保するという観点からBGMをかけてモチベーションを維持するのは得策。
暗記力のトレーニング方法
こればっかりは、慣れるしかない。
普段から暗記することに慣れっこで苦に感じなければ、暗記のための勉強をすること自体のハードルが低いので、勉強もはかどる。
一方、普段暗記することが習慣としてない人にとっては、暗記という作業自体が億劫になりやすいので、勉強がはかどらない。
■ 暗記できる内に、暗記しとけ!
現在、27歳ですが、暗記する体力が落ちてきていることを実感します。
物事への興味・関心 (休みの日を勉強に使おうと思わなくなる。今の仕事で不自由を感じていなければOKという思考)
記憶力 (シンプルにものが覚えられなくなる。メモしないで思い出せたのが、メモが必須になり、メモをしたことさえ忘れるようになる。