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底辺ユーチューバーのかなしい現実【収入・登録者数】

底辺ユーチューバーのかなしい現実は、ご存じでしょうか。

ヒカキン、はじめしゃちょー、東海オンエア、フィッシャーズ。

今現在、チャンネル登録数百万を誇るチャンネルは、どれも10年以内に開設されたものです。それなりの規模の大企業で10年で大出世するのは、かなり厳しいことを考えれば、まさにYouTuber ドリーム。

何もないところから、カラダ一つで社会に大きな影響力を持つことができます。

しかしながら、有名ユーチューバーばかりが目立っている中で、その周りには星の数ほど底辺ユーチューバーがいます。(大ブレイクするお笑い芸人の影で、山ほど売れない若手芸人がいるのと、構造的には同じでしょうか)

チャンネルを作って毎日動画投稿をしているのにも関わらず、チャンネル登録者が伸びず動画も再生されないチャンネルがたくさんあります。

本記事では、そんな底辺ユーチューバーのかなしい現実に注目します。




底辺ユーチューバーの登録者数

まず、底辺ユーチューバーの定義とは、何でしょうか。

底辺ユーチューバーとは、別の言い方をすれば「売れないユーチューバー」「人気が出ないユーチューバー」のことです。

チャンネルの規模をはかる数値的な指標には「チャンネル登録者数」「動画再生数」がありますので、そこに注目するなら、底辺ユーチューバーとは「登録者1000人以下のチャンネル」のことを指してもいいでしょう。

実際には、チャンネル登録1万人くらいいないと、それなりの規模の再生数は獲得できないのですが、ここでは分かりやすく1000人とします。

なぜ1000人かといえば、収益化のラインが1000人だからです。

■収益条件

2020年現在、下記の2つの条件を満たしたら、広告をつけることができます。

・チャンネル登録数1000人以上
・1年以内の動画の総再生時間が4000時間以上

ちなみに、2018年以前は「チャンネル動画の総再生回数が1万回以上だったので今に比べるとだいぶ条件はゆるいです
この時期に著作権違反の動画で再生数稼ぎをするチャンネルが勃興したせいで、収益化の条件が厳しくなりました。

つまり、チャンネル登録者が1000人を超えたら収益化が開始。金額が少なくとも、ユーチューブに投稿する動画から広告収入が発生するので立派ですね。

底辺ユーチューバーの収入

 

しかしながら、底辺ユーチューバーの収入は厳しく、ヒット動画が出ないと、収入は本当に微々たるものです。

YouTube の収益源は、企業案件をもたない限り、動画の前後や動画内に表示される広告収入です。

大前提として、ユーチューブの広告収入は「1再生=0.1円~0.5円」が基本なので、まとまった収益を得るためには、それなりの再生数を継続して出さなくてはいけません。

こちらは、ブロガーの広告収入ともほぼほぼ同じ (1ビュー=0.1円~0.5円) なので、Googleが出す広告費の相場がこれくらいということです。

つまり、物量をこなさないといけないということになります。ほとんどの YouTuber が毎日更新を理想としてるのがこのため。

ユーチューブは不労所得の一種と考える人もいますが、半分正しく半分ちがいます。

たしかに、一度動画をアップすれば、公開している限りは動画が再生され続けるので、過去動画のパワーがいま現在・将来にわたって存続するわけですが、そうはいっても再生されるのは動画をアップした当日とその翌日、1週間以内がほとんどなので、過去動画の影響力は一般的には弱まっていきます。(世間的に大きな反響を呼んだ動画、大きくバズった動画は除く)

一般的な目安として、毎日投稿して「チャンネル登録者数×20」がそのユーチューバーの月収です。

1万人なら20万円、10万人なら200万円ですが、1000人だと毎日投稿しても月2万円です。

時給換算するのが嫌になるほど、少ないですね。副業として片手間でやるには妥当な金額かもしれませんが、とはいえ毎日投稿は片手間でできるものでもないので、1000人のチャンネルは月2万円も稼げないのが現実です。

もっと言えば、1000人以下だと、収入もないので、1000人達成までが長い道のりになります。

底辺ユーチューバーのかなしい現実

底辺ユーチューバーにとって一番ツライのは「動画を投稿しても、たいした再生数にもならないこと」です。

YouTube は、面白い動画を作るにしろ、タメになる動画を作るにしろ、動画が再生されてなんぼな世界なので、動画が再生されないことが一番こたえます。

一定レベルの再生数が保障されているのであれば、動画編集もはかどるものだが、アップしても大したヒットがいつまでも出ず、微々たる再生しかされないことが続くと病みます。

では、なぜ再生されないのか?

これには、以下の2つの要素が関係しています。

・ユーチューバーの数が飛躍的に増えた

・動画のターゲティングが難しい

・面白要素エンタメ性が必要

【1】ユーチューバーの数が飛躍的に増えた

いま現在、YouTube上には、20万以上のチャンネルがあります。まさに、レッドオーシャン。

各分野、似たようなチャンネルが勃興しており、チャンネルの独自性がないと、生き残りは難しくなっています。

ただでさえ、ビッグユーチューバーがリピート視聴者を山ほど抱えているので、新規の弱小ユーチューバーには厳しい状況です。

【2】動画のターゲティングが難しい

先に説明した YouTube の収益構造を考えると、継続して動画をアップし続けなければならない関係上、ある程度テーマやターゲットを絞らないとチャンネル運営の継続は難しいです。

チャンネル登録ボタンを押してもらったとしても、あっちこっちにテーマが変わるチャンネルになってしまうと、登録解除はされないまでも動画を視聴して来れなくなる可能性が高いです。

チャンネル登録者は多いのに動画視聴が少ないチャンネルは、こういう理由によるものである可能性があります。

【3】面白要素エンタメ性が必要

YouTube の動画はビジネス系であっても、ただの情報を取得の手段ではなく何かしらのエンタメ性が求められます。

この点がサイト運営と大きく違うところであり、有名ブロガーがユーチューブに参入してもうまくいかない理由です。(情報をまとめる技術があっても、情報を面白く伝える技術がないということ)

情報の精度や質が高い動画が評価されるのではなく、どちらかといえば見ていて飽きない・見ていて面白い動画が評価されます。

この点が動画作成の難しいところです。

底辺ユーチューバーの希望

とはいえ、一つの動画がバズって一気に再生されればそれに伴って登録者も増えて収益も上がるというのが YouTube の可能性になるので、そこにかけてみるのもいいでしょう。

私自身、Yシャツ【ぼっち会社員】というチャンネルを運営しており、チャンネル登録者は1160人ほどで、収益化は完了しております。

本チャンネルでもっとも再生数の多い動画が「【3畳】東京都内・家賃5万2500円の部屋を紹介【スピリタス社・QUQURI】」で、19万再生です。

動画の広告収入の相場は1再生 = 0.3円くらいなので、この一本の動画から、6、7万円ほど広告収入が発生していることになります。

編集に当てた時間も丸一日くらいなので、こういった動画が安定して出せるようになれば YouTube を仕事にするというのも可能かもしれません

 

がんばっても成功はないかもしれない。それでも挑まなければ、成功はつかめない。

ユーチューブに可能性があるとは言っても、人生大逆転が叶う人はごく少数の限られた人であるのも事実なので、その規模を追い求め続けるのもまたそれはそれで難しいと言えます。

動画の撮影・編集にはそれなりの時間がかかるので、本業の仕事の時間が少なくなるということ、本業の出世親や諦めなければならない状況にもなり得るという点は留意しないといけません。

私は、現在27歳の会社員ですが、そもそも結婚も視野に入れなくてはいけない年齢にもなってきており、いつまでも夢を追ってもいれないのかなとも思ってしまいます。

今、有名ユーチューバーになっている人はマジですごいです。

どこの誰が見ているのか分からない発信活動をずっと続けてきたからです。しかも、リアクションがほとんど得られない時代からずっと。

動画をアップすれば必ず報われるわけではありません。

それでも、アップし続けなくては成功もありません。

そういう世界で挑戦し続けた人の一部が、人気を博すことができます。

ちょっと、興味がわきましたか?

まとめ

・底辺ユーチューバーの現実は思っているより厳しい(金銭面、モチベーション、黒歴史となるリスク

・一本動画がバズれば、人生逆転。しかし、いつまでも夢を追ってもいられないのが現実。しかし、それでもがんばった人のごく一部が成功する。