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【いらない】裁量権が大きい仕事のデメリットをまとめます【丸投げキツイ】

巷では「もっと裁量権の大きな仕事がしたい」だとか「自分の仕事は裁量権が小さくて、モチベーションが下がる」なんて騒がれることもありますが、ナンセンスだと思っています。

ある程度社会人経験を積むと「どうせ同じ給料なら、ラクな仕事の方がいい」と考えるようになります。

【参考】筆者の社会人経験
① IT運用保守2年9か月
→② IT企画兼内勤営業1年6か月
→③ IT外勤営業 (アカウント営業)

※社会人5年目で3つの会社を経験しています (いずれも日系企業、いずれもIT)

とはいえ「そんなの、会社員として堕落しているだけだ!」と考える人もいらっしゃるかと思うので、本記事では、裁量権が大きい仕事のデメリットについてまとめます。




【いらない】裁量権が大きい仕事のデメリットをまとめます【丸投げキツイ】

 

もらえる給料が同じなら、裁量権なんてないに越したことはないと思います。

裁量権が大きな仕事がしたい」と言っているのは、裁量権が大きい仕事をしたことがない人だと思います。

 

裁量権の小さな仕事とは、どんな仕事でしょうか?

どんな状態になっているのでしょうか?

 

裁量権がない仕事=決定権がない

はやい話が、業務のほとんどは定型化されていて、自分に決定権がないんですね。

こうなったらこうするとか、このケースはこう、といった一連の業務手順が形式化されています。

カッチリ決められてしまっているので、そこから外れる行動はできません。

処理をすっ飛ばしたり、アレンジを加えることは認められません。

 

ただ一つ言いたいのは、いちいち理由を尋ねられないから楽ですよ。

選択権があると「なぜその選択をしたの?」といちいち尋ねられる可能性があります。

決まったことであれば「それが決まりなので」の一点張りで回避できます。

 

では逆に、裁量権の大きい仕事とはどういう仕事で、どんな状態になるのでしょうか?

実体験や周囲の人の声をもとにまとめます。

 

※便宜上、想像しやすい社外調整 (営業) からまとめます。大きく社内調整・社外調整の2パターンがあります。

裁量権の大きい仕事【1】社外調整の場合 (アカウント営業)

対社外に対しての裁量権は分かりやすく、極端な話が「お客さんとの調整ごとは全て君が決めなさい」という状態です。

社外調整のすべての責任がアカウント営業に降ってきます。

アカウント営業とは、特定のお客さん (アカウント) との窓口になる営業のことです。〇〇社の担当は誰々という場合が、アカウント営業です。

 

その他、ソリューション営業があり、こちらはその商品の説明や問い合わせ対応をする営業のことです。IoTの商材担当は誰々、メタバースの商材担当は誰々という場合が、ソリューション営業です

なんだかんだ最後は、アカウント営業が決めないといけない状態になり、非常に裁量権が大きい、というよりしんどいです。

決めなくてはいけないこととしては

・提供条件
・価格

など、お客さんと合意が必要となる事柄すべてです。

価格についていえば、B to Bビジネスでは定価でお客さんが必ずしも勝ってくれる訳ではなく、お客さんの予算感に応じて価格が変動します。

また、人をアサインするなど労務が伴う提供の場合、定価なんて存在しないので価格交渉を前提とした調整となります。

この値付けによって、その案件の売上と利益が確定するので責任は重大です。

外野からは「もっと利益取れなかったのか」とか言われたりします。

だったら、自分で調整してみろよ」と言いたくなります。受注取れたんだから、いいでしょーが。

 

さらにいえば、提供条件の交渉もアカウント営業になりがちなので、納期はいつまでだとか、最低ロットはいくつだとか、最低利用期間はどれくらいだとか、人の稼働はどれくらいを約束だとか、お客さんと合意しなくてはいけないことは山のようにあります。

これら一つ一つを決定しないといけないのって、ツラくないですか?

決めたら決めたで「〇〇にはできなかったの?」とか社内から言われたりするんですよ。もう嫌じゃない?

裁量権の大きい仕事【2】社内調整の場合 (商品開発・サービス開発)

 

別のパターンが、社内調整の場合です。

新商品・新サービスを作る場合が、これに該当するでしょう。

この場合は非常にしんどくて、商品仕様・サービス仕様を事細かく決めなくてはいけません。

また、どこからどこまでが〇〇部署の担当で、どこからどこまでが△△部署の担当といったように、付随する業務の割り振りも社内で合意を取っていかなくてはいけません。

商品やサービスの仕様についていえば、その道何十年でもなければ、いい塩梅 (あんばい) が分からないから決めようがないってことです。

値ごろ感だったり、技術的な領域だったり、よほどのベテランでもない限り「???」が頭上を離れません。

そんな状態でも、自分の中で解を出して決め打ちしていかなくてはいけません。

 

業務の割り振りについていえば、個々の部署が個々の利益 (はやい話がやりたくない) を追求するので大変です。

もっともらしい理由を見つけて、対応してもらわなくてはいけません。

場合によっては、打ち合わせに上司や社歴長いオジサンを同席させて、こちら側の発言力を高めた状態で臨みます。

そうして、あれやこれや言われた先に合意に近づいていきます。

 

まとめ

並々ならぬ情熱をもっているなら別ですが、そうでないならラクな仕事の方がよくないですか?

ラクな仕事は往々にして、誰がなにをやっているのか分からない仕事で、決め事をしていない場合が多いです。

(していたとしても、めちゃめちゃ小さな範囲 or 決める数が少ない or 巻き込む人が少ない)

 

それでもやりたいのであれば止めませんが、毎日決め事の連続でしんどいので、人材の流出が激しかったり、メンタルを壊す人が多かったりするので気を付けてください。

 

 

一つ、成長はできますが。

(なんでも成長で片付けるのを、セチョハラ (成長ハラスメント) と勝手に呼んでます、、)