本記事は、新卒入社時や転職時によく議題にあがる「自分で考えろ論争」に関する記事です。
■自分で考えろ論争とは?
>ろくに教わりもしない状態で「自分で考えろ!」と無理難題を吹っかけられる状況のことです。
多くの場合、考えても分からないので、無茶ぶりになります。
■仕事のヒントになる5冊
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・20代にしておきたい17のこと
・30代の働く地図
・転職の鬼100則
・嫌われる勇気
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何がわからないのかも分からない
新卒入社・中途入社どちらの場合においても、組織のルールについては分からないのが当たり前です。
・会社の基幹システムの仕様と使い方
・会社内での経費や登録情報などの申請フロー
これらは、業界知識や前職の経験などでカバーしづらい「ローカルルール」というやつです。
システムの仕様をどうするかも社内申請フローをどうするかも会社の自由なので、パッと見て瞬時に仕組みを理解することは難しいでしょう。
しかしながら、その会社に新卒から入社して生え抜きで育成されてきた社員にとっては、その基幹システム、その申請フローが当然のものとなっているので、別の選択肢がなく、どうして理解できないのか分かりません。
別の基幹システム、別の申請フローを見たことがないので、比較のしようもないんです。
自分で考えて答えが導けるのは「考える練習」をしてから
自分で考えて実行するためには「考え方」と「素材となる知識」を備えている必要があります。
①考え方
>答えを導く考え方の練習をしていないと、考えようと思っても無理なんです。
とくに、今まで考えて動くという経験をしてこなかった場合には、考える練習が足りていません。
(ex1) 歴代のPJ (= Project) では、指示通りに実行するのが主だったので、前提をつくるという作業はなかった
(ex2) 営業やマーケティングというより、技術よりのPJばかりだったので、知識はあってもそれを商品化するのは苦手
②素材となる知識
「業界知識」「案件知識」「社内知識」の3つが求められます。
■業界知識
>商品を売っていったり、PJを進めていく上で必要なテクニカルな知識
■案件知識
>案件の進捗状況やネクストアクション、ゴールイメージなど
■社内知識
>社内でどういう処理をするのか
・会社の基幹システムの仕様と使い方
・会社内での経費や登録情報などの申請フロー
例えば、5W1H(What / When / Where / Who / Why / How)
自分で考えて動くように設計されてない
そもそも、日本の会社では、業務において「自分で考える」という設計がされていません。
■関係者のめちゃくちゃ多い承認フロー
>自分よりも上位の役職者に対して、都度説明をしなくてはならない。その度に、抜け漏れのないアピールをするのはものすごく疲れます。だったら、考えないで指示に従っていればいいやとなります。
■上司の一声で覆されてしまう
>より細かく、より正しく立案したとしても、上司の一声でひっくり返ってしまうのが、考える意思をはく奪します。
熟考に熟考を重ねて、それなりの時間を投下して資料を作成し、承認を仰いだところで「〇〇にしてみたら?」という上司の一言で再考を余儀なくされます。
「だったら、はじめからそう指示してくれ」と思うこともあるでしょう。そういう日々の積み重ねから「考えても、どうせ採用されないじゃん」という意識が情勢されていきます。
■仕事のヒントになる5冊
・未来をつくるキャリアの授業
・20代にしておきたい17のこと
・30代の働く地図
・転職の鬼100則
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