「時間貧乏」というコトバを知っていますでしょうか。
コトバの通り、余った時間がなく、時間に飢えている人のことを指します。
理由はさまざまですが、仕事に忙殺されて平日は余暇がなく、休日は翌週の仕事のための体力回復にあてていたら終わっているというのは、激務サラリーマンの時間貧乏の際たる例でしょう。
他にも、友達付き合い、職場付き合いをしすぎて、一人でボーっとする時間がないというのも、あるあるです。
では、どうすれば、時間貧乏から脱出して、時間リッチな人になれるのでしょうか。本記事でまとめます。
■仕事のヒントになる5冊
・未来をつくるキャリアの授業
・20代にしておきたい17のこと
・30代の働く地図
・転職の鬼100則
・嫌われる勇気
■関連記事
・【なくていい】仕事にやりがいが不要な理由【結論:どうでもいいです】
・「目の前の仕事」に全力・一生懸命になるのは、正解か?【キャリア】
・仕事の勉強は「狭く深く」よりも「広く浅く」学ぶべき理由【ゼネラリストが有利】
・【ゲーム化】仕事は「ゲーム感覚」で取り組むと成功する理由を解説
時間貧乏 = 勤めている仕事で80%決まる
サラリーマン・OLだと、勤め先のホワイト度合いによって、時間貧乏に陥るのか、時間リッチな人になれるのかが、80%くらい決まります。
なぜなら、社会人の場合、1日の中でもっとも多くの時間を仕事にあてている人がほとんどだからです。
換算すると、8時間 × 5日 × 4週間 = 160時間は、仕事に時間をとられるので、睡眠時間と同等か、それ以上の時間量です。
1日は24時間しかありませんから、仕事に8時間、睡眠に8時間とられた場合、残り8時間しかありません。
さらに、この計算には「朝昼晩ご飯、通勤時間、残業時間」は含まれていないので、例えば、通勤に往復1時間 (片道30分)、平均2時間の残業をする会社に勤めている場合、平日のフリータイムは食事の時間を入れて、5時間、食事を除けば4時間もないでしょう。(その内の1時間は、会社で取る昼休みでもあります。)
つまり、ふつうに働くだけで会社員は容易に時間貧乏になれるということです。
そういった環境で時間を捻出するためには、以下の2つの工夫が必要になるでしょう。
・職住近接して、通勤時間をカットする or リモートワークの会社に転職する
-> ● 職住近接:まさに “時間” をお金で買うということ
● リモートワーク:出社までボタン一つなので、相当な時間の節約になる。ただし、自宅での業務モチベの維持がむずかしい。
・超絶ホワイトな会社に転職する
-> (1) 定時が8時間より短い会社
(2) 付与される有給が多く、なおかつ取得できる環境の会社
(3) 社員一人あたりの仕事量が少なく、業務内で時間的余裕のある会社
とくに注目したいのは「結局、勤め先の環境に依存する」ということです。
職住近接も住居手当が出ていたり、社員寮が用意されていれば実現しやすいですし、リモートワークも会社の体制次第。定時の時間や、有給日数、個人の業務量も、個人のがんばりというよりは、勤め先がどれくらい堅調な経営をしているかに依存します。
有給が付与されているのに取得できない会社もあれば、マンパワーでずっと回している会社。毎日、数時間残業するのが当たり前となっている会社は、当然存在します。
そういった会社に所属している限り「時間、余ってるなー」という感覚は当分味わえないでしょう。(味わえているのであれば、ホワイト企業です。)
時間リッチになりやすい仕事
例えば、地方公務員はホワイトな職場の代表例でしょう。
友人にも、都庁公務員勤務がいますが「公務員はホワイト」と重ね重ね唱えています。
主なホワイト要素としては、以下です。
・営利目的で走り続けなくてはいけない一般企業とちがって、業務量が少ない (とにかくやることがない)
・有給の付与は年20日、さらに1時間ごとに分割して取得することも可能
・とりわけ高収入の部類ではないが、収入は少なくない
中でも「仕事が少ない / 仕事が暇」という点については、時間リッチになるために重要なポイントです。
なぜなら、多くの社会人は平日の業後・休日の時間の内の一部を「業務によって疲労した肉体・精神を回復させるための時間」にあてているからです。
肉体的に疲労する肉体労働に勤務していれば、休日は横になって休む必要がありますし、精神的に消耗する仕事をしているのであれば、心のリラックスタイムが不可欠です。
そういった時間が長ければ長いほど、無意識に、時間貧乏になりやすく、本来フリータイムであるはずの時間をムダにしてしまいます。
つまり、時間リッチになるためには、肉体・精神両面において、ストレスのない仕事に就くことが求められるわけです。(理想は「超らく~」というくらいのノーストレスです。)
地方公務員にならないまでも、労働環境的にぬるい民間企業はそこら中に転がっているので「いかにホワイト化 (もらえる待遇と比較して)」という軸で、現職・他職を見てみるといいでしょう。(大転職時代で売り手史上の今なら、転職もしやすいですし。)
時間リッチになるための時間創出
とはいえ、勤め先の環境について書きすぎたので、次は個人のパーソナリティーについて整理します。
時間リッチになるために必要なのは「充実した時間の創出」です。
「時間」に注目して、私たちの一日を見てみると、時間創出のヒントになります。
【朝】
・睡眠時間
・朝ご飯の時間
・外出の支度の時間
・通勤の時間(出社)
【昼】
・昼ご飯の時間
【夕方】
・晩ご飯の時間
・残業の時間
・通勤の時間 (帰宅)
【その他】
・掃除、洗濯、料理の時間
・余暇の時間
睡眠時間は削れませんが、自分にとって適切な時間がどれくらいなのかを精査することはできます。
・8時間睡眠を意識していたが、結果的には7時間で十分だった
・6時間しか寝ていない生活から、7時間寝るようにしたら、日中のパフォーマンスが上がった
どちらのパターンもあるはずです。また、健康面・メンタルのコンディションにも左右されるでしょうから、適正時間の見極めはむずかしいですが、日々追求あるのみです。
家事に関しては、掃除→ルンバ、洗濯→乾燥機付き洗濯機、料理→オール外食など、意図的に時間を創出ことができるので、自分の持つフリータイムとお金と相談です。
時間リッチになるためのパーソナリティー
上記を追求するために、必要なことは「大筋を間違えないこと」です。
日常のこまかい心遣いや行動は、実はさして問題ではなく「時間リッチになる生活基盤ができているか」を大筋で見ることが求められます。
くり返しになりますが、残業時間多めの会社に所属しているなら今すぐ転職する、通勤時間が長すぎるなら職場の近くに引っ越す or リモートワークの会社に転職する。つまらない付き合いをしているなら、今すぐ辞める。
ポイントは「大枠で見ること」です。
こまがい部分はその場の状況に応じて変化するので、生活基盤トータルで考えたときに「時間が創出される仕組み作りができているか」を判断すべきです。
そういった志向性が求められます。
■仕事のヒントになる5冊
・未来をつくるキャリアの授業
・20代にしておきたい17のこと
・30代の働く地図
・転職の鬼100則
・嫌われる勇気
■関連記事
・【なくていい】仕事にやりがいが不要な理由【結論:どうでもいいです】
・「目の前の仕事」に全力・一生懸命になるのは、正解か?【キャリア】
・仕事の勉強は「狭く深く」よりも「広く浅く」学ぶべき理由【ゼネラリストが有利】
・【ゲーム化】仕事は「ゲーム感覚」で取り組むと成功する理由を解説