法律系の資格です。
法務担当者に限らず、社会で必要な法律知識を習得し、コンプライアンス能力を備えることを目的としています。
その中で、ビジネス実務法務検定3級の対象は「ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる」レベルです。
【対策】ビジネス実務法務検定3級に独学合格する勉強法 & 攻略のコツ【裏ワザ】
■出題範囲
ビジネス実務法務の法体系
企業活動の根底にある法理念
法律の基礎知識
ビジネスにおけるリスクと法律との関わり
企業取引の法務
契約とは
売買以外の契約形態
ビジネス文書
債権・債務
不法行為
債権の管理と回収
手形、小切手
債権の担保
法律と契約に関する基本的な知識と労働法に関する知識が問われます。
合格率も70%前後である上に、受験者数が1万人を超える大規模な試験での数字のため、とりあえずの資格取得にはもってこいの資格です。
大問10題で各10点で100点満点。
正誤問題30問、空欄補充8問、四肢択一15問の合計53問構成です。
2級との違いは、問題のほとんどが〇×かまたは空欄補充の問題で構成されていることで、〇×は50%の確率で正解ですし、空欄補充は文脈に即してありえない選択肢などを除けば、かなり正答が絞られるのが難易度を大きく下げてくれています。
【3級】〇×、空欄補充問題が大半
>基本的な語句の意味と法感覚が備わっていれば対応できる
【2級】4、5の選択肢の中から適切なもの or 不適切なものを答える問題が大半
>正しい理解とひっかけ問題にハマらないことが求められる
対策
①比較的直近の過去問を解いて、現時点でどれくらい得点できるのか測定する
>②間違えた問題、わからなかった言葉・概念の理解に努め、本番に臨む
合格ラインを超えた場合は、サラッとテキストを読むだけでよいので総勉強時間は、3~4時間におさまるでしょう。(過去問解く+答え合わせで90分+不明点の理解1~2時間)
合格ラインを超えなかった場合は、不明点をしっかりと読んで正しく理解した後に、もう一度別の回の過去問を解いて、合計10時間弱といったところでしょうか。
(過去問:復習含め3~4時間×2)
要点
■ビジネス実務法務の法体系
法律の基礎知識
財産権一般
私法の基本原理
ビジネス用語
(重要ポイント) 一般法と特別法、強行法規と任意法規、所有権・用益物権・担保物権、民事訴訟・刑事訴訟・行政訴訟、私的自治の原則、契約自由の原則、過失責任主義
■企業取引の法務
権利義務の主体
権利能力=権利や義務の主体となることができる法律上の資格。自然人だけでなく、自然人の集合の社団法人、財産の集合の財団法人にも認められる
成年被後見人:契約の取り消しが可能だが、日用品の購入や日常生活に関する行為は取り消しできない
契約一般
契約によらない債権・債務
制限行為能力者
代理
条件・期限
意思表示
賃貸借契約
債務不履行
権利・義務の主体
未成年者
売買契約
請負契約
寄託契約
消費賃貸契約
委任契約
不法行為
■債権の管理と回収
債権の消滅
■企業財産の管理と法律
■企業活動に関する法規制
公正取引委員会:独占禁止法を運用し、執行
独占禁止法
消費者保護に関する法律
製造物責任法
個人情報保護法
独占禁止法
消費者契約法
消費者保護に関する法律
特定商取引法
個人情報保護法
ビジネスに関わる犯罪 (窃盗罪、背任罪、特別背任罪、違法配当罪)
■企業と会社のしくみ
商法・会社法の範囲
■企業と授業員の関係
労働法一般
労働契約法
労働基準法
就業規則
労働組合法
■ビジネスに関連する家族法
婚姻と相続