転職フェアに参加してみたいけど、実際どんな感じなんだろう?
転職フェアに参加する意味ってあるの?
本記事では、転職フェアに行ってみた感想+内容・行く意味+参加のポイントについてまとめます。
何をする?
実際に行ってみた
転職フェアの正しい歩き方
目的の企業8割、別2割
転職フェアですること
クオカードは必ずもらうこと
交通費支給の代わりとなりますが、クオカードが配布されることが多いです。
数千円ともなると、いかに転職ビジネスが儲けに直結するかが分かりますね。
転職フェアの客層
男8割、女2割です。
(エンジニア向けのフェアに参加したので、男子率多めだったかもしれません。金融系だったら、もっと女性が多い?)
ほとんど9割が20代で、30、40代が1割いないかくらいです。
ITコンサル
時給2000円
無駄じゃない
正しい使い方
回り方
「お目当ての企業8割、その他2割」がベストかと思います。
ここでも、ニッパチの法則です。
切り込んだ質問をしていくべし
具体的には「募集している人材の詳細」と「会社のプロフィール」です。
【募集している人材の詳細】
どういった人材を募集しているか (年齢、スキルセット)
【会社のプロフィール】
会社の規模感 (社員数、売上、売上目標 (中経ベース)、事業領域)
※よく知らない企業の場合、中経=中期経営計画
一人あたりの売上が計算できれば、おのずと一人あたりに払える給料も決まってくるので、社員数と売上
■社員数と売上がパッと出てこない会社はやめとけ
転職フェアに出展している中小企業にありがちですが、自身の会社の売上がパッと出てこない。これは論外です、
会社とは、世の中に貢献し、その対価としてお金をもらうのが本分ですが、その重要なポストを占める「売上」を把握していないなど、言語道断!
社風とか制度面はどうでもいいので「社員がどれくらいのレベルにあるのか」と「会社がどれくらいのレベルにあるのか」を検討すべきでしょう。
質問に対する回答は「社員の質」をはかるためのものです。ふだん考えていないことは本番の場で出てこないので。
アウトソースの会社多すぎ問題
ITのエンジニア向けのフェアに参加したからかもしれませんが、いかんせんBPOの会社が多かった印象です。
※BPO=Business Process Outsourcing。要するに、外注を請け負う会社。事業会社がBPOの会社に人員を発注し、スキルレベルに応じて1人月いくらという菅さんで提供するビジネスモデル
正直、アウトソースの会社はどこも同じなので、大手以外はおすすめしません。
というのも、BPOの会社自体は事業会社ではないので、自らのビジネスをもっている訳ではなく、あくまで派遣を斡旋するのが仕事なので、どこまでいっても人ビジネスにしかなりえません。
そうなると、1人月の単価勝負になってくるのですが、おいしい案件は大量の人材を抱えており、大規模PJ (プロジェクト) にも人材を提供できる大手のBPO会社に舞い込んでくるので、小さなBPO会社は安い人件費で搾取されることにもなりかねません。
派遣の二次請け、三次請けで、マージンだけ抜かれて安く働かされるということもあります。(IT業界における深い闇)
ですから、アウトソースの会社と鉢合わせた場合には「人月単価」を確認する、あるいは「売上÷社員数」で求めることをおすすめします。
また、人月単価がわかったら、扱っている事業領域をチェックすることで、単価として妥当かどうかを考えるようにすること。
どこのどういった領域の人材をアウトソースしているか。高度の知識が必要とされるPJ (プロジェクト) が多ければ、当然「人月単価」が高くなるのも合点がいきますね。
「人月単価」×「アウトソースする事業領域」を確認することで、送りだす人材の価値が高く、儲かっている会社であるかが分かります。
社風とか会社の制度面とかどうでもいいので、確認すべきはそこ二点だけです。
転職フェアの持ち物
■名刺はいらない
新たなビジネスを検討する場ではありませんから、名刺交換は発生しません。
キャリアシートに会社名が記載されていれば、それでOKです。
■私服でOK
新卒採用のスタンプラリーと違って、転職市場では「欲しいスキルセットに合った人材であるか」が全てなので、そのフェアでの立ち居振る舞いが選考にそこまで影響を与えることはありません。
会社の人も、いちいち来た人間一人一人の顔を覚えている訳がありませんから、転職フェアへの参加姿勢でかしこまる必要はないんです。
最低限「襟付きシャツ+チノパン」くらいで、ビジネスカジュアルができていれば、問題なしでしょう。
同様に、バッグもよほど派手な色でもなければ、リュックでOKです。
転職フェア参加の気付き
自分の「年齢」と「スキルセット」を見る
某大手銀行の方と話していく中で教えてもらったことです。
その会社では中途採用の基準として「自社に新卒で入社した社員が、その年齢になったらどれくらいのレベルにあるのかを考慮している」と言っていました。
例えば、応募者が27歳だったら、新卒入社していれば5年目になるので、「応募者のスキルセット」と「新卒5年目に求めている基準」を比較して、それがクリアできているかを見る訳です。
この考え方をきくと
それじゃ、今の会社よりもいい会社になんてジャンプアップできないじゃん…。大手の会社が経験しているようなこと、中小企業が経験できなくない?
という意見あるかと思いますが、転職市場とはこのように残酷なものなのです。
「転職でキャリアアップ」というより「埋もれている人材をイケてる企業が回収」といった方が実情に合致しているでしょうか。
そもそも、知識や経験なしに、小手先のテクニックだけで転職など成功しようはずがないのです。(ハッタリ利かすのは、大いに大事だけどね、)
在職中から行くべき
転職フェアに参加するのは、転職がしたくなってからでは実は遅いです。
・転職活動は、必ず在職中から始める。離職してから始めるのはゼッタイNG。
参加することにデメリットなしなので、フラーっと足を運んで社会勉強がてら、転職するとすればどういう領域を狙っていくかイメージしてみることをおすすめします。
人事ではなく、事業部門のマネージャーが来る
新卒採用のための合同説明会では、人事部の採用担当者ではなくて「事業部門のマネージャクラス」が来ます。
これは、新卒が一括採用であるのに対し、転職は「部門別採用」であるからです。
これは、新卒の採用は5年後、10年後を見据えた「人的投資」のような側面があるのに対し、転職市場においては「欠員」または「追加増員」という理由で、ピンポイントに欲しい人材に募集をかけるというスタンスを取っているためです。
新卒:一括採用→所属部署は全国のいろいろなところで大量採用 (cf) 1年間かけて、採用し全国に割り振る
転職:部門別採用→特定の部署でピンポイントに採用 (ex) 欠員が出た or 追加で増員がほしい
欠員→キーメンバーが退職し、ポジションが空いてしまったケース等
追加増員→事業が波に乗っており、さらに拡大するためには人的リソースが不足しているケース等