反省とは「自身の行動を振り返り、それでいいのか考えること」です。
多くは、何かに失敗したときにするもので「反省=よいこと」と考えられています。
しかしながら、ただ反省すればいい訳ではなく、適切な反省がなされていないと、反省はむしろ「逆効果」になる恐れがあるため、注意が必要です。
意味のある反省をして、反省が次につながっている状態が、理想です。
「反省しろ」と言われて、形式上の反省をするに陥っていませんか?
本記事では、意味のある反省とムダな反省を比較していくとともに、行動と態度で示す反省について検討していきます。
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反省なら「猿」でもできる
「反省だけなら猿でもできる」と言いますが、いつから言われるようになったのでしょうか?
答えは、1993年のチオビタドリンクのCMからです。
1993年、大鵬薬品のチオビタドリンクのCM (Commercial Message) に「反省だけならサルでもできる。」という作品がありました。
本CMでは「反省だけならサルでもできる。」→「人間だから愛情一本」に続いていく構成でした。
CMのメッセージとしては「人間の我々は、チオビタドリンクで愛情を届けます」と伝えたかったものと思われます。
このCMが「反省は猿でもできる」の元祖です。
【反省の問題点】自己肯定感 (自尊心) が弱まる
反省は、適切な方法でやらなければ、自己肯定感 (自尊心) が弱まってしまいます。
自分はダメな奴だ…
こんなミスをしているようでは、自分は大した者ではない…
自らの至らないところを適切に認識し、改善に努めるのは重要なことなのですが、欠点を明らかにすることによって、ネガティブ思考に陥ってしまうのであれば、注意が必要です。
ネガティブ思考のときに本領を発揮する人も中にはいますが、一般的には精神状態は明るい方がいい結果につながりやすいとされています。
日本における「反省」とは、自戒の念を強め、自尊心を損ねさせることで、支配する目的で行われているような気がしてなりません。
本来、反省によって罪悪感に押しつぶされてしまう必要はなければ、過度に気分を落とす必要もないのですが、反省と聞くと「落胆」だとか「罪悪感」だとか、感情の行きつく先としてネガティブな方向感があります。
これは、日本社会における反省が「改善」という明るい方向に向いておらず「自戒」とう意味合いが強いためと思われます。
もともと、反省は次に生かすため、「改善」するためにすることを考えると、目的から外れた結果を招いてしまっていることが分かります。
つまり、対策が検討されず、気分を落とすだけの反省という、意味のないムダな反省をしてしまっているということです。
なぜ、よくないダメな反省をしてしまうのか
これは、日本が北西は日本海、南東は太平洋に囲まれた島国で、国の外から絶えず外国人が移動してくる作りをしていなかったためです。
これにより、年功序列や既得権益とつながる、独特の島国文化が誕生し、深化されていきました。
通常、大陸国であれば、国境はあるものの、外国から内国に移動してくることは容易です。
このため、近隣国からの影響を受けやすく「移民と暮らす」という感覚も当たり前のように持ち合わせています。
基本的に移民は、同じ人間でも自国とはバックグラウンドのことなる人種になるので、移民が混在しているほど多様性 (ダイバーシティ) が実現します。
「これくらい当たり前だろ」と思うことや「社会の常識」とされるものが、文化的背景のちがいから用意には伝わりづらいため、言語を用いて説明すること、お互いの考えていることを工夫を伝える努力が必要です。
また、外から内、内から外へ技術や情報が流れてくるので、絶えず競争を強いられる環境です。
Good なアイデアはすぐに採用され、当たり前とされていたものが置き換わるのも用意です。
つまり、大陸国のほうが変化に柔軟で、実力主義につながりやすいのです。
これに対し、外からの干渉の少ない日本のような島国では、技術や情報の出入りが激しくなかったため、既得権益がかなり強い位置を占め、年功序列という仕組みも生まれやすいという背景がありました。
このため「上がいったことはゼッタイ」「偉い人が言うことには従わなくては」という文化が強化されました。
これが「頭ごなしに反省させる文化」が強化された要因の一端です。
行動を変える反省 & 態度を変える反省
反省の結果、課題が明確になり、適切な処置がなされてこそ、反省した甲斐があります。
これこそが、反省をする目的であるともいえます。
そのためには「行動」と「態度」を変える必要があります。
行動と態度を変革することによって、反省を次に活かすことができます。
【追加】悪かったとこを見直すだけが反省ではない
反省ときくと「悪かったことを改める」というイメージが強いですが、本来「自身の現状把握と振り返り」をすることなので、よかったことに対しても反省は可能です。
よかったことへの反省は、よかった部分を伸ばすことが目的なので「なぜよかったのか」「どこをどうすればもっとよくなるのか」を中心に考えてゆきます。
【おまけ】口だけの反省 & 反省しない人って、どうなの?
口だけの反省
反省には、
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