世間では
努力は報われる。
努力は裏切らない。
努力は身を結ぶ。
と言われる風潮がありますが、果たして本当なのでしょうか?
報われない努力、裏切られる努力、実らない努力はないのでしょうか。
ここではあえて反対意見をぶつけ、私たちが「努力」とどう向き合っていけばいいかについて考えてみたいと思います。
■生き方の参考になる5冊
・嫌われる勇気
・西村博之 1%の努力
・スタンフォードの自分を変える教室
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努力は報われない。努力は裏切る。努力は実らない。すべからく【残酷な真実】
「努力」に関する悩み
努力が、報われない
努力に、裏切られる
努力が、評価されない
努力が、実らない
通常「努力」と言えば、「なにかの成功に向かってするモノ」です。
悪い言い方をすれば「その成功を勝ち取るためにする苦労」のようなもの。
努力が報われるための条件
ただがむしゃらにがんばればいいという訳ではありません。
正しいベクトルで努力できているか
人に見せない、アピールなき努力はやや美徳気味
最近では、組織の評価制度に「MBO = Management by Objestive」という手法を導入し、自己で目標を設定し振り返るという企業は多くなってきました。
それにより何が言えるかといえば「自らのした努力を定量化・定性化して伝える重要性が増した」ということです。いわば、アピール力です。
結局のところ、いまの自分をつくっているのは、過去の「努力」というよりは「行動」の結果なので、がんばったか・がんばっていないかは関係ないんです。
受験で例えるなら、めちゃくちゃ努力して勉強しようが、サボり症でも要点だけ勉強しようが、合格点が取れたという「行動」が大事なのです。
関連記事:受験勉強は努力か才能か【結論:報われない努力の限界もあります】
努力を「努力」と認識していると「がんばったから報われるべきだ」とか「我慢したのに、裏切られた」という因果応報の考え方が芽生えやすく、悪い方向に進むと被害者意識に陥りやすいです。
シンプルに「行動の結果が、いま」と考えられれば、不遇に苛まれても「行動のベクトルが悪かった、適切な行動ではなかった」と考えることができます。
努力ベースで考えると「もっと努力しなくちゃ、努力が足りなかったんだ」と、方向性が間違っていたのにも関わらず、方針を変えずそのまま頑張り続けるようになります。ここが危険だということです。
美徳にこだわると、やや自己満足の領域に入っていってしまうので、注意が必要でしょう。
本来、自分のした行動がそれに見合った分だけ適切に評価された方がいいです。
さらに言えば、見合った分以上にやや過大評価されれば、儲けものですし、評価どころか発見してもらえない状況だと、少々「くたびれ儲け」
シンプルな努力は古い
少し前の時代であれば、ITがさして発展していなかったので、「シンプルな事務作業が速い人」が評価されることがありました。
王貞治の名言には「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」があります。
クレヨンしんちゃんのお父さん・野原ひろしの名言に「努力することはうんこをするのと同じだ」と
努力するという事はうんこをすることと同じだ 1、ふんばること 2、毎日すること 3、水に流すこと 4、その姿は決して人には見せないこと
自分に無理のない努力量で、まさにうんこをするのと同じくらい努力する
また、ダルビッシュ有は2010年のツイートで「練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。」と残しています。
運の存在も知る
ちょっとした運から、人生に大きな影響を及ぼす運まで
厳密にいえば、いまの自分があるのは「どこまでが運で、どこまでが実力か」なんてことは、正確には判断できない。
運を巻き込むために少しがんばるくらいが気楽でいい。
ストレスを感じたら、それはもはや苦行なので、適切な努力にならない
好きこそものの上手なれ
かと言って、努力をすることそれ自体が無駄・無意味というわけではなく「努力をすれば、たいていことはなんとかなる」とまで考えてしまうのが危険ということです。
努力でどうにもならないことは多いですし、そもそも努力できること自体が才能だという視点も忘れないでください。
適切なフィールド(=自分の得意、有利な領域) で、適切な見せ方で、無理のない範囲で、最低限の努力をする
踏み込んでいえば、こういう努力の在り方があってもいいのでは?
己のキャパを知る
キャパとは「個人の限界」のことです。
残酷な事実ですが、私たち人間には「個人のキャパ」があります。
よく「キャパオーバー」という言葉を耳にしますが、これは本当のことで、
大切なのは「相対評価」です。
その組織の中で、自分がどれくらいの位置にいるのか。
もっと言えば、日本全体、世界全体でどれくらいの位置にいるのか。
どういう能力は高くて、どういう能力は低いのか(得意・苦手の把握)
努力というより「没頭」を目指すべし
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